デューデリジェンス(DD)とは
デューデリジェンス(DD)は、M&Aや出資・提携の実施前に対象企業を調査し、リスクを事前に洗い出すために行われます。財務・税務・法務・人事労務・ビジネス・ITなど多岐にわたる観点から実施されることが多く、適切な経営判断を下すために欠かせないプロセスです。日系企業が関与するM&Aも近年着実に増加していますが、事前に十分なDDを実施しなかったために、買収後・出資後に簿外債務や税務リスクが表面化するケースも少なくありません。
一方、フィリピンでのDDを外部の専門家に委託した場合、内容次第で数百万〜数千万円程度の費用と、最低1〜2か月程度の期間を要します。対象企業が小規模であっても最低限実施すべき作業が多いため、費用・期間が大幅に圧縮されることはありません。本格検討の前の予備調査の段階でこの負担は重く、DDを省略したまま判断が進んでしまう一因にもなっています。当社の簡易&クイックDDは、この予備調査段階に特化することで、低価格・短納期でのリスク把握を可能にしたサービスです。
簡易&クイックDD
当社の専門領域である財務・税務に特化(一部法務を含む)した、低価格かつ短納期のDDサービスです。一般的なフルスコープDDとの違いは以下のとおりです。
| 比較 | 簡易&クイックDD | 一般的なフルスコープDD |
|---|---|---|
| 費用 | ₱100,000+VAT+実費 | 数百万〜数千万円程度 |
| 納期 | 約1週間(資料受領後) | 最低1〜2か月程度 |
| 調査範囲 | 財務・税務に特化(一部法務含む) | 財務・税務・法務・人事労務等の全領域 |
| 成果物 | 要点を絞った日本語レポート | 100ページ超の詳細レポート(英語のみの場合あり) |
| 適した場面 | 予備調査・複数候補のスクリーニング | 最終検討段階の詳細検証 |
① 低価格
₱100,000 + VAT + 実費
調査範囲(スコープ)を予備調査に必要な範囲に限定することでコストを大幅に削減しました。対象企業の概要をまず低コストで掴みたい場合に加え、複数社を調査してもコスト負担が小さいため、候補先企業のスクリーニングにも適しています。
なお、対象企業のAOI(定款)・By-Laws(附属定款)・GIS(会社基本情報)・AFS(監査済財務諸表)をお客様からご提供いただけない場合は、当社がSECから取り寄せます(取り寄せの実費はお客様のご負担となります)。
② 短納期
必要資料をお客様から受領後、約1週間で成果物をお届けします。お客様が対象企業の資料をお持ちでない場合は、当社がSECから取り寄せたうえで対応しますが、取り寄せに1〜2週間ほどかかるため、その場合は計2〜3週間となります。M&Aや新規取引の検討スケジュールが迫っている場合でも、意思決定のタイミングに間に合わせやすい納期です。
③ 予備調査として必要十分な調査範囲
DDに不慣れな依頼者側が調査範囲を定めようとすると、適切にスコープを絞り込めず、網羅的なフルスコープDDとなってしまいがちです。コストと期間が嵩むうえ、100ページを超える成果物を結局読み切れないというケースも珍しくありません。
当社の簡易&クイックDDでは、フィリピンで事業を行ううえで重要なポイントに絞って調査範囲を設定しています。予備調査の段階で押さえるべき財務・税務の事項は網羅しているため、対象企業の全体感の把握と、リスクとなり得る事項の抽出を効率的に行えます。主な調査項目は以下のとおりです。
- 会社概要:会社設立年、登記住所、事業内容、資本金、株主構成、取締役・役員構成、監査法人 等
- 主要資料の提出状況:GIS(会社基本情報)・AFS(監査済財務諸表)の提出状況 等
- 財務状況(B/S):資産の概要(特に現金等の流動資産)、負債の概要(特に流動負債・ローン)、純資産の状況(特に利益剰余金)、その他特筆すべき事項 等
- 経営成績(P/L):売上の概要、費用の概要、各段階利益の概要、その他特筆すべき事項 等
- 財務諸表注記事項:関連者間取引の内訳、販管費の内訳、進行中の税務調査の有無、その他特筆すべき事項 等
④ 日本人専門家が日本語で完結対応
フィリピンの会計・税務・ビジネス全般に精通した日本人専門家がDDを担当します。ヒアリングから成果物の納品まですべて日本語で対応し、納品時にはご要望に応じて日本語での報告ミーティングを実施します。レポートの説明に加え、ご不明点への質疑応答、その後の検討の進め方のご相談にも対応します。
現地専門家が調査を実施する場合、成果物が英語のみとなり、日本語訳が追加料金になるケースもあります。当社ではそのような手間やコストは不要です。
こんな方にオススメ
- フィリピン企業へのM&Aや出資を検討しており、まず予備調査をしたい
- 複数の候補先企業をスクリーニングしたい
- 既存の取引先や提携候補先の財務健全性を確認したい
- 時間・コストをかけずにリスクの全体像を掴みたい
よくあるご質問
Q. 対象企業の資料が手元になくても依頼できますか?
可能です。GIS・AFSなどの基本資料は当社がSECから取り寄せて調査します(実費別・納期は計2〜3週間程度)。対象企業から資料の提供を受けられない検討初期の段階でも、公開情報ベースでの調査が可能です。
Q. 調査していることが対象企業に知られることはありませんか?
お客様から資料をご提供いただく場合、当社から対象企業に接触することはありません。SECからの資料取り寄せも第三者による通常の閲覧手続きで行うため、対象企業への通知は発生しません。
Q. 簡易DDでは見つからないリスクもありますか?
あります。本サービスは提供資料・公開資料に基づく予備調査であり、帳簿の実査やマネジメントインタビューを伴う詳細検証はスコープ外です。簿外債務や資料に現れない偶発債務の検出には限界があるため、最終的な意思決定の前には、抽出されたリスク項目について掘り下げた検証を行うことをおすすめします。掘り下げ調査の要否や進め方は、報告ミーティングでご相談いただけます。
Q. レポートを受け取った後、より詳細な調査を依頼できますか?
簡易&クイックDDで抽出されたリスク項目に絞った追加調査を、別途お見積りにて承ります。スコープを絞った追加調査は、最初からフルスコープDDを行うより費用・期間を抑えられます。
Q. 買収・出資後のサポートもお願いできますか?
可能です。買収後の経理体制の構築・立て直しや、記帳・税務申告などの継続的な実務は、経理立て直し・経理代行パッケージで対応します。DDで対象企業の状況を把握した担当者がそのまま関与できるため、引き継ぎロスがありません。
おわりに
フィリピンでのM&A・出資の失敗の多くは、事前の調査不足に起因します。数百万円のフルスコープDDに踏み切る前の予備調査として、まず₱100,000で対象企業の全体像とリスクの当たりを付けることが、結果的に検討全体のコストを抑えることにつながります。検討中の案件がありましたら、まずは初回無料面談でご相談ください。